【随筆雑記】吉村知事がTwitterした記事と共に刑法を再学習してみる。
最近、自分の頭(情報や知識)が心配になりリカレント教育にやっきになっています。
頭が心配になっているというのは物忘れをしてしまうという類ではなく、情報の鮮度が落ちているどころの話でもなく、完全なる時代遅れになってきていることであります。
普通は時代遅れとなると医学や情報科学とかが日進月歩とかドッグ・イヤーと呼ばれている自然科学なのだが今回は違う。
医学や情報科学は直ぐに時代遅れになるので鈍感でも気づくんですよね。
ところがあのカビが生えたような法学だと全く気付かなかった。油断をしていました。
次の発言を読んで考え込んでいます。弁護士の吉村・大阪府知事の発言である。
「アホか!どこが吉村知事の仰ることに問題があるん?無期懲役でも真面目にお勤めしていたら10年もしたら仮釈放やろ。それがアカンと仰る。何が問題あるんや!喝」
実はわたしも吉村知事の発言には賛成で無期懲役でも10年したら出獄できるなんて日本は優しすぎるじゃないのって思っていた。だからもっと厳しくしろと言ってるんだろうなって解釈しました。
さて、とある事情で詐欺罪で捕まったねずみ講の営業部隊の人のケースを調べていたら懲役5年だけど模範囚で4年6か月でシャバに帰還していた。
ちょっと厳しすぎじゃないって気になって調べていたら。2005年に刑法の一部改正で刑罰の厳罰化の方向性に移行していた。
そしてこの厳罰化によって無期懲役は事実上の終身刑となっている。早くても30年は刑務所で真面目にお勤めしないと仮釈放されないシステムになっていたのだ。
つまり吉村知事はこの一部改正を見逃した、もしくは30年でもシャバに出て来られたら迷惑だから一生刑務所で過ごせと仰せになられていることになる。
まあ重犯罪者は「無期懲役なぞ甘いから終身刑として刑務所で一生を過ごせ」という論旨なんでしょう。その代わりに死刑も廃止しようという流れなのかもしれません。
しかしそうするとイササカ厳しすぎるようにも感じてしまいます。やはり更生の機会を与えた方が刑務所で真面目に頑張ると思うんですよね。例え生涯GPS付きで監視されることになってもです。
あ、またグタグタと長文に。
以上、吉村知事のTweetを参考にして考えましたが、わたしの法学(刑法)のOSがWindows95とかWindows2000止まりで早急にアップデートしないとわけがわからなくなってしまっている現実に気づけたというのは不幸中の幸いでしょうか。
刑法以外も怪しくもはやレガシー・システムと化しているわたしのリーガルマインドをなんとかアップデードさせなくてはと頑張る日々ですね、もう。