【随筆雑記】いまさらピケティ。哲学者マルクスは数学が苦手!?
- とある事情で中学・高校レベルの数学の学習をしています。
- 故・宇沢弘文教授の数学書ではマルクスの数学の証明は間違っているんですよと分かり易く説明があり目に留まる[注1]。
- 哲学者マルクスは今読み返してもハッとするような鋭い考察があるのですがやはり経済学者としてはいかがなものかという感じなのでしょうか。
- 京都は今でもスペクターが闊歩している珍しい土地柄のようです。
- 昭和初期に滝川事件などでK大を追われた教授がRitsに移り総長や学長になったという昔話も。
- 進歩革新系大学がある大学のまち・学生のまちという一面もあるんでしょうね。
- そのピケティが提案しているのが世界中の富裕層を各国の政府が連帯し資産に1%の課税をして貧困層に再分配することです。
- ウィキリークスWikiLeaksが各国の富裕層が非課税のタックスヘイブンで税金を逃れ私腹を肥やしているのを暴露したのが記憶に新しいです。
[注1]
▼マルクスは「数学にかんするノート」で微分は矛盾するという命題を証明しようとしたそうです。
〇マルクスの証明
dx = 0, dy = 0だから、任意の数aに対して、
dx = 0, adx = 0 ⇒ dy = adx ⇒ dy/dx = a
∴dy/dxはどんな値も取り得ることになり矛盾する。
〇マルクスは「dy/dx = limΔx→0 Δy/Δx 」を、
「dx = limΔx Δx=0, dy = limΔx→0 Δy = 0」と理解してしまった。
現代の経済学ぐらいは理解できる数学脳がほしい。あ、ここに誤りがあるのか。経済学の数学が簡単だと思ってるんですよね。最先端の経済学を理解するには数学科や物理学科レベルの数学脳が必要だという人も。まあ基本が理解できればわたしは十分なんですけどね。