【ネタバレ注意】3.11東日本大震災と映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
- シンジと同様にゲロを吐きそうになりながら映画を視ていた。
- R-15、R-18指定でもいいかもしれない。意外と日本の映倫はゆるい。
- なぜか序盤は宮崎駿の作品にあるようなのどかな田園地帯にいる。
- アスカは沈むシンジに「メンタル弱すぎ」と発破をかけるがうつ病や拒食症状態のシンジには馬耳東風である。
- 前作では優しいお兄さんキャラが自爆した。トラウマになっても仕方がない。
- だが果たしてシンジはメンタルが弱いのだろうか?
- 東日本大震災の救助に向かった自衛隊が相次いで自殺して話題になった。
- イラクで海外派遣されても自衛隊員の自殺が急増したという。
- 自殺と言わなくても精神を病んでPTSDとなる人はたくさんいるらしい。
- おそらくシンジはメンタルが弱いのではないのだ。
- 適切なケアがなければ誰でもシンジのようになる可能性がある。
- 精強な自衛隊員でもだ。
- 最終決戦に向けてさらに追い打ちをかけるように仲間の死がシンジを襲う。
- もうメンタル崩壊してもおかしくはない。
- だがシンジは再び立ち上がる事を選択した。
- アナザー・インパクト、アディショナル・インパクトを防ぐためにこれでもかと悲劇が続く。殉死、カミカゼ、心中などなど。そして「さようなら。すべてのエヴァ」とラストシーンを迎える。ディズニーやUSJのアトラクションに乗っているようだ。映像は相変わらずグロテスクだ。だが聖歌がBGMで鳴り響き荘厳ですらある。
- そして少年は神話になった。
- 映画のエンディングロールが始まっても誰一人席を立とうとしない。
- 宇多田ヒカルの曲が鳴り響く。
- 最終決戦が終わるとシンジは日常に戻っていった。
- 映画館を後にするとシンジと共にあの世から帰還した気分だ。
- わたしの日常はこれからも続く。
- そう「人生で今が一番若いとき」であり「平凡な毎日を生きるのが重要だ」と委員長から教わったのだ。